研究課題/領域番号 |
17K11573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
志馬 伸朗 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (00260795)
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研究分担者 |
平位 秀世 京都大学, 医学研究科, 助教 (50315933)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 好中球 / 分化 / 低体温 / 敗血症 / 成熟 / 感染症 / 体温 |
研究成果の概要 |
敗血症に併発する低体温が生体防御能に及ぼす影響と機序を検討した。低温環境暴露マウスモデルで、末梢血好中球数の減少、骨髄細胞中の成熟好中球の減少、成熟好中球と前駆細胞との中間段階の細胞数増加を認めた。全骨髄細胞の低体温下培養モデルでも同様であり、好中球前駆細胞より分化成熟に向かう好中球の数が有意に減少していた。盲腸結紮穿孔マウス敗血症モデルで、敗血症導入後に体温低下を来した個体では末梢血好中球数が有意に低下した。メタボローム解析では好中球分化時のアスパラギン酸の枯渇の関与を示唆した。重症感染症患者で、体温36℃未満では重症度調整後の死亡率が有意に高値であった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症は致死率の高い重症感染病態であるが、敗血症時において併発する低体温が生体防御能に及ぼす影響とその機序については明らかではなかった。感染防御の最前線で働くのは好中球である。低体温時における好中球の分化増殖に及ぼす影響を、生体防御能の観点より検討することは、病態生理の解明のみならず、これに立脚した新しい治療戦略を確立するための基礎的知見を提供しうる。
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