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漏出細胞内タンパク質の新しい細胞外機能:受容体を共有する単球・内皮での役割と作用

研究課題

研究課題/領域番号 17K11574
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 救急医学
研究機関山口大学

研究代表者

泉 友則  山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00261694)

研究分担者 田岡 万悟  首都大学東京, 理学研究科, 准教授 (60271160)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード細胞質漏出 / 血管内皮 / 組織修復 / 機能プロテオミクス / 細胞表面結合 / 炎症メディエーター / プロテオミクス / 炎症 / 急性期病態
研究成果の概要

組織損傷にともない、様々な細胞内タンパク質が漏出するが、細胞外での機能的意義の多くは不明である。我々は、これまでに、単球への作用を示す新しい細胞外機能分子を同定した。急性期の血管内イベントにおける本機能分子の役割を明らかにするために、内皮細胞への影響を解析した。ヒト血管内皮細胞を用いた培養実験において、単球・内皮間の相互作用や内皮細胞同士の接着に対する機能分子の明らかな影響は見られなかった。一方、内皮細胞の運動性は顕著に上昇し、本機能分子が単球のみならず血管内皮へも作用することが明らかとなった。これは、損傷組織からの漏出タンパク質が急性期の炎症や組織修復に直接関与することを示唆している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、既知の細胞内タンパク質が、細胞外では予想外の新しい役割を果たしていることが明らかとなった。急性期病態という観点からは、組織損傷により漏出した細胞内タンパク質が、血管内での炎症や組織修復などに直接作用していることを示しており、病態を左右する新たな機序のひとつになるかもしれない。漏出細胞内タンパク質の役割を新たな軸のひとつとしてとらえ、血管内イベント全体についての理解が進めば、病態のモニターや新しいタイプの創薬ターゲットとして、臨床への応用も期待できる。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Glycosylation engineering of therapeutic IgG antibodies: challenges for the safety, functionality and efficacy2018

    • 著者名/発表者名
      Mimura, Y., Katoh, T., Saldova R, O’Flaherty, R., Izumi, T., Mimura-Kimura, Y., Utsunomiya, T., Mizukami, Y., Yamamoto, K., Matsumoto, T., Rudd, PM.
    • 雑誌名

      Protein Cell.

      巻: 9(1) 号: 1 ページ: 47-62

    • DOI

      10.1007/s13238-017-0433-3

    • NAID

      120006398892

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] プロテオーム解析技術の基礎と活用例2017

    • 著者名/発表者名
      泉友則
    • 学会等名
      平成29年度 大学連携研究設備ネットワーク加速事業 プロテオーム解析技術講習会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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