研究課題/領域番号 |
17K11579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
上村 修二 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10448607)
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研究分担者 |
横田 伸一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10325863)
文屋 尚史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50721586)
白石 宗 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70725168)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | fatty acid / antibacterial activity / Pseudomonas aeruginosa / MRSA / colistin / 遊離脂肪酸 / 抗菌活性 / 熱傷 / 救急蘇生学 |
研究成果の概要 |
遊離脂肪酸のうちパルミトレイン酸とミリストレイン酸は黄色ブドウ球菌に単独で抗菌活性を認め、アミノグリコシド耐性化MRSAもアミノグリコシド併用で発育阻止できた。緑膿菌に抗菌活性がある脂肪酸はなくアミノグリコシドとの併用効果もほぼなかった。ColistinはCis型不飽和脂肪酸で減弱作用を認め全ての脂肪酸で拮抗作用を認めた。 本研究では黄色ブドウ球菌の抗菌活性を有する脂肪酸は明らかにすることができたが熱傷で問題となる緑膿菌には期待された効果はなかった。またCis型不飽和脂肪酸はColistinに拮抗作用を持つことがわかり、コリスチン外用剤使用時は遊離脂肪酸の拮抗を考慮する必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪酸は人的無害な物質であり、脂肪酸による抗菌活性は薬剤耐性化が問題となる熱傷創感染の大きな解決策になる可能性を秘めていた。今回の研究で熱傷創感染の原因菌であるMRSAには抗菌作用が十分にあることが示されたが緑膿菌への抗菌活性はなかった。さらに薬剤耐性緑膿菌の切り札であるコリスチンに関しては一部の脂肪酸が拮抗作用を持つことがわかった。我々が今回調べた脂肪酸では熱傷創治療へ大きな期待はできないことがわかった。
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