研究課題/領域番号 |
17K11583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加古 英介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70464576)
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研究分担者 |
祖父江 和哉 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90264738)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アストロサイト / 脳浮腫 / カリウム / 細胞外カリウム / カリウムチャネル / Na-K-ATPポンプ / カリウム制御 / 脳圧管理 |
研究成果の概要 |
生後1-2日齢のマウスの脳からアストロサイトを分離し、正常時の脳内のアストロサイトの環境に近い培養系を確立し、周囲の細胞外のカリウム濃度を変化させることでカリウムがアストロサイト内へ取り込まれることを確認した。またこの細胞内カリウム濃度変化がアストロサイトの細胞容積の変化に関与していることを示唆した。またアストロサイトによる細胞外カリウムの取り込みがアデノシン三リン酸による細胞膜表面のNA-K-pump活性化によって促進されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳出血や脳梗塞といった脳卒中では脳が腫脹することによって症状が悪化し、生涯にわたって麻痺など重篤な障害を来す。しかしこの脳の腫脹のメカニズムはほとんどわかっていない。本研究でアストロサイト(脳の中で最も多くの容積をしめる細胞)による周囲のカリウム吸収機構がアストロサイト自身の細胞膨化に寄与していることが示唆され、カリウム吸収を促進するメカニズムの一端も明らかとなった。これらの成果は脳浮腫に対する新しい治療法の開発につながる可能性がある。
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