配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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研究成果の概要 |
虚血再灌流(ischemia-reperfusion injury: IRI)による急性腎障害(AKI)に対して水素がAKIを予防・軽減することができるのか, そのメカニズムを解明することが本研究の目的であった。IRI起因のAKIモデルラットを水素を投与する群(水素投与群)と投与しない群(コントロール群)に2群に分けて, IRI前, 24時間後, 48時間後, 72時間後, 7日後のクレアチン値, 尿素窒素(BUN)値を測定した。Cr値, BUN値とも水素投与群がコントロール群に比し, 有意にピーク値(24時間) が高く, 水素によるAKIに対する腎障害の軽減効果は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水素によるAKIの予防効果や腎障害に対する軽減効果が証明できれば, 臨床において水素を用いてAKIの予防やAKIを発症した患者に対して治療薬として使用できる可能性があり, 予後改善が認められないAKI症例の予後改善につながることが期待できた。しかしながら, 今回の検討では水素によるAKIにおける腎障害の軽減効果は認められず, 水素をAKI患者の治療薬として使用することはできないと結論できる。
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