研究課題/領域番号 |
17K11600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
室谷 卓 関西医科大学, 医学部, 講師 (20528434)
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研究分担者 |
鍬方 安行 関西医科大学, 医学部, 教授 (50273678)
池側 均 関西医科大学, 医学部, 准教授 (80379198)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心停止 / 赤血球 / 補体 / 重症度 / 心肺停止 |
研究成果の概要 |
救命救急センターに搬送された患者72名(うち13名が院外心肺停止)、並びに対象となる健康成人の赤血球表面上の補体沈着量をフローサイトメトリーを用いて測定し、収集した臨床データ、血液データとの関係を検討した。72名の年齢の中央値は74歳で男性は39名(54%)であった。心停止においては健康成人に比べて有意に補体成分の沈着が見られる(p<0.05)ことが確認された。検体全体で測定されたC4dの沈着量と各検査データ、臨床データとの比較検討を行い、補体沈着量とBase Excess、乳酸値、白血球数などと弱い相関関係がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
赤血球と補体を組み合わせた本研究の結果は本邦では初めての知見となる。心停止に対する一次救急処置は飛躍的に普及したが心停止から蘇生した患者は未だ治療が難しく、定型的な治療法は確立していない。その理由の一つに侵襲評価の難しさがある。今回心停止患者の赤血球には有意に補体成分が沈着していることが明らかとなり、既知の患者データとの関連が示され、心停止の侵襲を評価する一助になる。さらにそれを組み合わせることによる予後予測を検討するのに有用である可能性がある。
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