研究課題/領域番号 |
17K11609
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宇佐美 悠 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (80444579)
|
研究分担者 |
豊澤 悟 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30243249)
大家 香織 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (00779126)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 口腔癌 / 舌癌 / 早期癌 / 化学発癌 / 癌微小環境 / 血管新生 / 異形成 / 前癌病変 / 口腔病理 / 扁平上皮癌 / 口腔病理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、化学発癌を用いて、マウスの舌に、必ず浸潤癌に進行する上皮異形成・上皮内癌を作製し、病変と血管の関係について解析した。 血管構造の異常は異形成から始まり、細胞分裂を伴う血管増生は進行癌に特徴的であった。また、本モデルを応用することで、早期病変である異形成の細胞を培養することが可能であったことから、将来的には、癌になる前の病変に関して、より詳細な研究や病態把握が可能となる可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで進行癌の研究に関しては、様々な方法が存在しており、様々な研究がなされてきた。しかしながら、癌になる前の上皮異形成や、浸潤する前の上皮内癌に関する研究は、切除材料しか存在しないことから、非常に困難であった。 本研究は、古典的な化学発癌モデルを用いることで、前癌病変や上皮内癌の研究が可能になるという可能性を示した意義ある研究である。また本モデルを用いることで、これまで培養が不可能であった超早期病変の細胞が培養可能になることが示された。今後、様々な検索方法や遺伝子組み替え動物を応用することで、より詳細な癌化過程や、新たな治療法の開発に繋がる可能性がある、学術的、社会的意義のある研究である。
|