研究課題/領域番号 |
17K11624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
藤原 尚樹 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20190100)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯根形成 / Hertwig上皮鞘 / Malassezの上皮遺残 / 有細胞セメント質形成 / 上皮間葉転換 / CIL / IGF-I / 細胞遊走 / Her twig上皮鞘 / セメント質形成 / マラッセの上皮遺残 |
研究成果の概要 |
歯根形成の誘導に関わるHertwig上皮鞘(HERS)はその発達後期に断裂を生じる。これは上皮間葉転換による細胞配列の混乱、間隙の拡大により生じ、その後断裂した細胞は歯根膜へ遊走するが、ここにはcontact inhibition of locomotionと思われる細胞動態を示すことがlive imagingにより明らかとなった。歯根膜にIGF-Iが発現しているが、培養下でIGF-Iを添加すると細胞増殖のダウンレギュレート、HERS断裂の促進、歯根膜内の上皮細胞塊の形成を促進した。IGF-Iはマラッセの残存上皮形成における上記すべての事象を調節する重要な因子であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯根形成メカニズムの解明は実験環境の構築が難しいことから、不明な点が多く残っている。本研究の成果は、短根歯や長根歯の原因解明あるいは歯根の数を決める因子の解明、タウロドント歯の形成原因の解明、アペキシフィケーションなどにIGF-Iが重要な役割を果たす可能性を示した。また、上皮間葉転換やcontact inhibition of locomotionはこれまで神経堤細胞からの報告がほとんどであったが、新生仔を用いた本実験系は、生後マウスを用いることができ、従来より簡便に細胞ソースを入手することが可能となり、歯胚の形態形成の解明に留まらない実験系の構築にも貢献できたと考えている。
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