研究課題/領域番号 |
17K11640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 元 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (10432452)
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研究分担者 |
加藤 隆史 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50367520)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 味覚 / 嗅覚 / 農薬 / 中枢神経系 / パーキンソン病 / 嗅球 / 孤束核 / 島皮質 / パーキンソン / 味覚障害 / ドーパミン / 神経科学 / 口腔生理 / 嗅覚障害 |
研究成果の概要 |
本研究では、パーキンソン病 (PD)患者の非運動障害が、中枢神経系の器質的/機能的障害により誘発されている可能性を明らかにするため、薬物投与により作成したPDモデル動物を用いて検討を行った。その結果、殺虫農薬ロテノンを1週間鼻腔内へ連続投与したマウスでは、味や匂いに関与する中枢の器質的障害が生じ、神経変性が進行する過程で味覚/嗅覚障害が引き起こされることが明らかとなった。また、PDモデルマウスにおける嗅粘膜と味神経の神経応答から、その末梢性機能は保持されていることが明らかとなった。以上の結果から、ロテノン鼻腔内投与マウスの味覚/嗅覚障害は中枢性の障害が強く関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、パーキンソン病 (PD)モデルマウスにおける味覚障害の有無を調べた研究はなく、本研究は、PDモデルマウスにおける味覚障害とその器質的障害をはじめて明らかにした研究であり、PDにおける非運動障害発症機構を解明する点において極めて重要な学術的課題である。本研究成果は、味覚/嗅覚障害の新規治療法の開発や、PDの他の非運動障害の解明に大きく貢献でき、その社会的意義は高い。味覚/嗅覚は、私たちのQuality of life を高めるという点から非常に重要な感覚機能である。本研究成果は、生涯にわたる顎顔面口腔感覚機能保持に対する国民の意識を高め、国民の健康増進に繋がることが期待される。
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