研究課題/領域番号 |
17K11647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
三浦 裕仁 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (80353936)
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研究分担者 |
小柳 江梨子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (20791700)
原田 秀逸 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60128452)
大木 誠 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60596104)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 味覚 / 細胞分化 / 味蕾 |
研究成果の概要 |
末梢の味覚受容器である味蕾は、I、II、III型という3種類の機能細胞を含む。これらの細胞は、味蕾周囲の上皮幹細胞から細胞分裂が終了した細胞として味蕾の基底部に供給される味蕾前駆細胞から常に新しく生まれ、置き換わっている。私達は、これまでに、全ての味蕾細胞で発現する転写因子を報告した。本研究では、その機能を解明するために、ノックアウトマウスの解析を行った。その結果、甘味や苦味に対する感受性が低下していること、また、味蕾内で、味受容機能を有する細胞が減少する一方で、未分化な前駆細胞は増加していることが明らかになった。これは、この転写因子が味蕾細胞の成熟分化に重要な役割を果たすことを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私達は、味覚を通して食事を楽しむと同時に、食欲を増進させている。超高齢社会となった日本では、味覚障害が多くなっており、食を通した健康維持のために味覚を正常に保つ意義は極めて大きい。味覚受容器である味蕾を構成する細胞は、常に新しい細胞に置き換わっており、これをターンオーバーという。様々な要因で味覚障害が生じるが、味蕾細胞のターンオーバーの異常は端的に味覚障害を発生させる。しかし、ターンオーバーに異常が生じる分子機序には、未だに不明な点が多い。本研究では味蕾細胞の成熟分化に重要な分子機構の一端を明らかにした。この知見は、味覚障害の予防法や治療法の開発に繋がると期待できる。
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