研究課題
基盤研究(C)
骨由来タンパク質オステオカルシン(OC)を継続投与したマウスでは組織学的解析から膵ラ氏島内に GLP-1 産生細胞が増加した。急性単離した膵ラ氏島および培養α細胞を用いた検討をおこない、OC は膵α細胞において受容体 GPRC6A に直接作用して cAMP 経路を活性化し、転写因子 Pax6 の発現誘導を介してプログルカゴンをグルカゴンではなく GLP-1 に転換する酵素 PC1/3 の発現上昇および PC1/3 の活性を抑制する Pcsk1n の発現を抑制することで膵α細胞による産生ホルモンの転換を促すことを明らかにした。
本研究では、骨基質タンパク質オステオカルシンによる全身の糖・エネルギー代謝改善効果の新たな作用機序を解明した。オステオカルシンに、血糖値を上昇させるグルカゴンから血糖値を下げる働きを補助する GLP-1 へと膵α細胞が産生するホルモンをスイッチさせる働きがあることを見出して、その作用機構の一端を明らかにした本研究の成果は学術的に意義深い。また、生活習慣病に対する新たな予防・治療戦略の開発に寄与する可能性がある。
すべて 2021 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 3件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (23件) (うち国際学会 5件) 備考 (2件)
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 557 ページ: 174-179
10.1016/j.bbrc.2021.03.146
Journal of Prosthodontic Research
巻: 65 号: 3 ページ: 393-399
10.2186/jpr.JPOR_2019_644
130008076958
Journal of Endocrinology
巻: 244 号: 2 ページ: 285-296
10.1530/joe-19-0288
Heliyon
巻: 6 号: 1 ページ: e03301-e03301
10.1016/j.heliyon.2020.e03301
Cell Death Disease
巻: 9 号: 12 ページ: 1194-1210
10.1038/s41419-018-1257-7
J Cell Physiol.
巻: 1 号: 9 ページ: 1-11
10.1002/jcp.26571
Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology
巻: 45 号: 1 ページ: 75-83
10.1111/1440-1681.12846
Scientific Reports
巻: 7 号: 1 ページ: 5408-5408
10.1038/s41598-017-05908-7
Pharmacological reports
巻: 70 号: 1 ページ: 29-36
10.1016/j.pharep.2017.07.006
J Cancer
巻: 8 号: 13 ページ: 2478-2486
10.7150/jca.18648
120006900041
https://www.kyu-dent.ac.jp/research/lecture/oral_pharmacological