研究課題/領域番号 |
17K11665
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
坂井 幸子 (林幸子) 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70397131)
|
研究分担者 |
坂本 信 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80215657)
林 孝文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80198845)
下村 淳子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (00386286)
坂井 淳 新潟工業短期大学, 自動車工業科, 講師 (70425370)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 歯 / マイクロCT / ミネラル密度 / マイクロCT / 歯科放射線学一般 |
研究成果の概要 |
本研究ではエナメル質と象牙質ミネラル密度分布を検索し,マイクロCTを用いて永久歯と乳歯を含む各歯種における基準値を構築することを目的とした.エナメル質および象牙質ミネラル密度分布を回帰曲線を用いて求め,平均値,分布,回帰式を得た.歯種ごとにおけるミネラル密度平均値は永久歯が乳歯よりも有意に高かった.ミネラル密度分布はエナメル質および象牙質の力学的挙動に深く関与すると予想された.例えば低フォスファターゼ症のように既に脱落歯がある症例では骨密度を予見できるかもしれない.歯根破折の発生メカニズムの解明および破折リスク早期発見のための数値的指標の構築に寄与できるものと示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エナメル質および象牙質の力学的挙動に深く関与すると予想されるミネラル密度を解明することにより,従来不明であった力学的特性を明らかにし,歯科臨床に必要不可欠な基盤情報を提供できたと考える. 定量解析結果を基準値として広く提供するとともに,将来的にはDXA法に代わり医療被曝を伴うことなく脱落乳歯の解析から骨密度計測ができる可能性を持つ.また,高齢者で特に問題となっている重篤な歯根破折には,ミネラル密度が深く関与すると考えられている.歯根破折の発生メカニズムの解明および破折リスク早期発見のための数値指標提示へと展開できるものと考えられた.
|