研究課題/領域番号 |
17K11678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
中島 英行 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (30437032)
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研究分担者 |
來生 知 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (30545059)
光藤 健司 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70303641)
岡本 喜之 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (80536227)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 口腔癌 / 温熱療法 / 分子標的薬 / 磁性体 / 抗EGFR抗体 |
研究成果の概要 |
我々は温熱療法とEGFR阻害薬の併用療法を実現するため、抗EGFR抗体(セツキシマブ)に磁性体を結合させ、相乗効果を期待した治療法の開発を目指した。 Ironoxideを用いて様々な条件下で検討を行い、その結合状態の安定性について観察を行った。Ironoxideとセツキシマブとの結合については安定性が低く、今後さらなる条件検討が必要であると考えた。 またマウスを用いた実験では、温熱療法とセツキシマブの併用療法群において有意に抗腫瘍効果が観察された。今後の磁性抗EGFR抗体と温熱療法の併用について、マウス実験での足掛かりになると考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行口腔癌に対する治療は外科的療法が主体となるが、術後の機能・審美障害など抱える問題は多く、新たな治療法の開発が必要とされている。今回の研究ではより生体への侵襲が少なく、かつ抗腫瘍効果の向上が期待できる治療の開発を目指した。抗EGFR抗体に磁性体を結合させることで、分子標的薬による抗腫瘍効果のみならず、同時に腫瘍特異的に加温が可能になる相乗効果が期待できると考えられる。本実験では、安全性が高くかつより高い抗腫瘍効果が得られる工夫を目的に、また口腔癌患者のQOLを維持できる治療を目指してトランスレーショナルリサーチを推進する。
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