研究課題/領域番号 |
17K11699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
兼平 正史 東北大学, 歯学研究科, 助教 (30177539)
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研究分担者 |
石幡 浩志 東北大学, 歯学研究科, 助教 (40261523)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90175430)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 知覚過敏 / 象牙質透過性 / フロー / 象牙質知覚過敏 / ナノフロー / 知覚過敏抑制材 / ナノフロー解析 / ハイドロキシアパタイト |
研究成果の概要 |
知覚過敏症の発症やその後戻りの原因はいまだに解明されていない。我々は象牙質透過性の定量的計測法を開発し、知覚過敏抑制材の効果を経時的に解析する手法を確立した。本研究では象牙質透過性計測法の改良、表面分析および微細形態学的解析を行い、抑制効果が時間と共に変化するプロセスを解析した。その結果、装置の改良により流体コンダクタンスを精密に計測する事が可能となり、リン酸カルシウム系材料の透過性抑制効果の発現機序と成分添加の効果を明らかにした。また、粒度分布、結晶生成の意義、内部結晶の生成量や構造の変化について明らかにし、安全で効果の高い象牙質知覚過敏抑制材の開発に必要なエビデンスを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
知覚過敏は多くの国民が経験しており疫学的に発生率は高い。一般に知覚過敏は重篤な症状を呈する事は少ないが、処置後早期に後戻りする場合が多く症状は弱くとも訴えは高頻度である。本研究ではルミノール化学やナノフロー解析を併用する独自の手法を用い、加えて生体に近い環境を再現しながらの効果の発現、後戻りに検討を加えた点に特色があり独創的である。欠損を伴わない知覚過敏症では、歯の形態を変えることなく周囲の組織に影響しない生体適合性に優れた治療法が必要であり、知覚過敏抑制材の効果を経時的に長期間の解析を行う事は、確かで安定した治療用材料や処置方法の開発に欠く事のできない事柄であり、国民のQOL向上に寄与する。
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