研究課題/領域番号 |
17K11701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高垣 智博 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (60516300)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 接着 / レジンセメント / 可逆性接着 / 紫外光 / 光分解 / ポリロタキサン / 接着強さ / 光分解性モノマー / 光分解性PRX |
研究成果の概要 |
光分解性PRX架橋剤を用いることで、可視光照射にて硬化し、紫外光照射で分解するレジン硬化体を作製する技術を応用し、着脱が可能な新規接着性レジンセメントの基礎技術の開発検討を行った。光分解性PRX架橋剤配合レジンセメントを用いた歯質接着性能の可逆性の評価を実施し、最終的な臨床における製品の使用法に近い状態での評価を実施した。具体的には、牛歯エナメル質における歯科矯正用ブラケットの接着試験を模したせん断接着試験を実施し、紫外光による可逆的な接着レジンセメントが機能することを確認した。このことにより、強固に接着された材料を任意のタイミングのトリガーで解除可能であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強固に接着されたレジンセメント材料を、任意のタイミングで紫外光照射にて解除可能である新規材料開発の基礎技術を構築した。今までは一方向的に強固に接着し、歯科材料と歯質の一体化を図る事を目的に材料開発が進められてきた。矯正治療終了時において歯面に接着されたブラケットなどは今までは機械的に破壊するしか手段がなかったが、今後は任意のタイミングでレジンセメントを軟化し、簡便に除去できる技術への応用が期待される。為害性が少なく、簡便で安価な光照射によって硬化したレジンセメントを再び軟化させる技術は、臨床の手法を大きく変える材料となることが期待される。
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