研究課題/領域番号 |
17K11716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
宮崎 真至 日本大学, 歯学部, 教授 (70239391)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歯質接着 / イオン / 再石灰化 / 超音波測定 / 光干渉断層法 / 走査電子顕微鏡 / 光干渉断層画像法(OCT) / 超音波測定法 / 超音波透過法 / 歯質接着性 / 酸蝕 / OCT / 歯質 / 歯科保存学 / 光干渉断層画像法 |
研究成果の概要 |
コンポジットレジと歯質との接着海面における耐久性を向上させる方法として,再石灰化を可能とするイオンに着目した。これらのイオンの効果を,再石灰化能を指標として超音波透過法,光干渉断層画像診断法(OCT),走査電子顕微鏡を用いて詳細に検討した。その結果Si,SrおよびZrには,歯質の石灰化効果を期待できることが明らかになった。また,超音波測定ならびにOCT を用いることによって,歯質における初期の脱灰および石灰化の様相を検討できることが確認された。これらのイオンを,歯質接着システムに適量添加することによって,歯質の再石灰化を促進させ,耐久性に優れた接着システムが製作できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯質接着システムは,高い接着強さを示すものの,その接着耐久性に関しては議論が残っている。すなわち,脱灰されているもののレジンの浸透が不十分な層が残留し,この部がMMPの影響で劣化する。これに対して,MMP inhibitorを作用させることが提案されているが,その効果は短時間である。そこで,本研究では再石灰化を可能とするイオンの存在によって再石灰化を生じさせる「自己修復型接着システム」を構築するという学術的意義を有している。このように,自己修復型接着システムを臨床応用することによって,口腔内における健康の増進と医療経済面にも貢献するという社会的意義が望まれる。
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