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インプラントの表面形状によるぬれ性の制御とその生物学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K11755
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 補綴・理工系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

荻野 洋一郎  九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50380431)

研究分担者 古谷野 潔  九州大学, 歯学研究院, 教授 (50195872)
鮎川 保則  九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50304697)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードインプラント / ぬれ性 / 表面形状 / 細胞形態 / RhoA / RhoA / 歯学 / 歯科インプラント / 表面性状
研究成果の概要

インプラントに使用されるチタンの経時的なぬれ性の変化に対する表面形状の影響と細胞反応について評価した。経時的にぬれ性が変化するが、スムースサーフェイスにおいては接着細胞の形態変化に影響し、細胞形態制御因子であるRhoAの発現を有意に高めた。しかし、これらの変化はラフサーフェイスでは認めなかった。細胞接着数は疎水性になると表面形状に関わらず優位に減少したことから、ぬれ性は細胞の機能というよりは存在する細胞数を変えることでその相互作用の誘導に影響を及ぼしている可能性が示唆された。接着を促進する血清タンパクを表面にコーティングすることでこれらが回復したことからもこれらの考察の正当性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔インプラントは、近年、歯の喪失した場合の治療法であるが、トラブルも多く報告されている。その背景には、インプラント体の過剰評価も一つの要因と考えている。そこで、本研究では、インプラント治療において有効でされているインプラントのぬれ性を細胞レベルで科学的に検証することにより、その能力を評価することとしている。
ぬれ性の高いインプラントは、これまでインプラントと骨の統合に有効とされてきたインプラント体の表面形状に加えてあくまでも補助的な効果であり、インプラントの成績を大きく変えることは過剰評価である可能性が考えられた。しかし、一定の有効性はあるために今後、その適応症例を検証する必要がある。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Influence of the wettability of different titanium surface topographies on initial cellular behavior2018

    • 著者名/発表者名
      Nishimura T, Ogino Y, Ayukawa Y, Koyano K.
    • 雑誌名

      Dental Materials Journal

      巻: 37 号: 4 ページ: 650-658

    • DOI

      10.4012/dmj.2017-334

    • NAID

      130007421346

    • ISSN
      0287-4547, 1881-1361
    • 年月日
      2018-07-26
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Cell Adhesion is Regulated by Titanium Surface Topographies and Wettability2018

    • 著者名/発表者名
      Nishimura T, Ogino Y, Ayukawa Y, Koyano K
    • 学会等名
      96th General Session and Exhibition of The IADR
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] チタンの表面形状と表面特性の経時的変化が細胞反応に与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      西村朋子、荻野洋一郎、鮎川保則、古谷野潔
    • 学会等名
      公益社団法人日本補綴歯科学会第126回学術大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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