研究課題/領域番号 |
17K11767
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
木本 統 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (10267106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 疼痛閾値 / シリコン系軟質リライン材 / 全部床義歯装着者 / 無作為割付臨床試 / 無作為割付臨床試験 / 無歯顎患者 / 全部床義歯 / 知覚閾値 / 軟質リライン材 / 歯学 / 臨床 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
シリコーン系軟質リライン材の下顎顎堤疼痛閾値に及ぼす影響を検討する目的で無歯顎患者を通法下顎義歯(通法義歯)装着群と軟質リライン義歯(軟質義歯)装着群の2群に無作為割付後、電流知覚閾値を測定した。2000 Hz、250 Hz、5 Hzの周波数での疼痛閾値が軟質義歯群において高くなることが明らかになった。このことは、シリコン系軟質リライン材を下顎全部床義歯に応用すると、無歯顎患者は下顎顎堤に痛みを感じ難くなることを意味している。軟質リライン材の疼痛抑制効果は材料の機械的特性に起因すると考えられてきたが、生理的効果もあることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、軟質リライン材は保険収載され、顎堤条件が悪い無歯顎患者が適応症となり、難症例の患者の福音となっている。これまでに、軟質リライン材を使用することで、満足度が改善される、咀嚼能が向上する。使用時の痛みが少なくなる、歯ぐきに傷ができにくくなる、等の報告が行われていた。今回これに加え、痛みを感じ難くなると言う生理的な効果を提示する事ができた。そしてこの結果は無作為割付臨床試験にて導かれているのでエビデンスの度合いが高い。
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