研究課題/領域番号 |
17K11771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
川口 智弘 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (50631701)
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研究分担者 |
高橋 裕 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (50154878)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | セルロースナノファイバー / 義歯床用レジン / 曲げ強さ / 曲げ弾性係数 / 歯学 / 補綴 / 義歯 |
研究成果の概要 |
本研究は、義歯床の破折防止のためにセルロースナノファイバー(CNF)を繊維性補強材として用い義歯床用レジンの機械的強度への影響を明らかにすることである。CNF樹脂と熱可塑性アクリル系樹脂を混合して5種の異なるCNF配合量の試料を作製し、3点曲げ試験を行った。その結果、CNF23%まで配合すると曲げ強さが約2倍、曲げ弾性係数が約3倍まで向上した。義歯床用レジンに配合したセルロースナノファイバー配合量は義歯床用レジンの曲げ強さおよび曲げ弾性係数を向上させる相関関係があり、セルロースナノファイバーの配合量は義歯床用レジンの繊維性補強材として曲げ特性を向上させるのに有効であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
義歯の破損は、義歯装着者にとって快適な生活を営む上で大きな問題である。そこで義歯の強度を向上させるためにセルロースナノファイバーという植物由来の補強用繊維を添加することで解決を図ることを考えた。5種類のセルロースナノファイバー配合量の材料を作製し、強度試験を行った。その結果、セルロースナノファイバーは義歯の材料に添加することで、セルロースナノファイバー配合量が多いほど強度は上昇し、最高23%まで配合すると約2~3倍の強度が向上することがわかった。セルロースナノファイバーは義歯の強度を向上させる補強用繊維として有効であることが明らかになった。
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