研究課題/領域番号 |
17K11776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大川 成剛 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80143791)
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研究分担者 |
青柳 裕仁 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30460140)
金谷 貢 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40177499)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 接着 / 表面改質 / PEEK / UV光重合開始剤 / 接着強さ / 無機有機融合体 / 歯学 / 生体材料 |
研究成果の概要 |
次世代型の生体材料として期待されるポリエーテルエーテルケトン(PEEK),その炭素繊維強化体(CPEEK)とガラス繊維強化体(GPEEK)およびPEEKとハイドロキシアパタイトとの無機有機融合体(HAPEEK)を創製し,種々の表面改質がメチルメタアクリレート(MMA)系レジンとの接着強さにおよぼす影響について検討した.その結果,紫外線(UV)光重合開始剤を含むMMAを接着表面に塗布しUV光を照射する改質により,PEEK基材とMMAがグラフト重合し,強固な接着強さが得られた.この新しい表面改質は,PEEKおよびその強化体に強固な接着性を付与し,生体材料として広範囲に利用する一助となる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PEEKとその無機有機融合体に接着特性を付与させる新しい表面改質法を開発したことで,これらの材料を生体材料として広範囲に応用する可能性および金属アレルギーを回避できる点において学術的意義がある.また,近年歯科界に急速に普及しているCAD/CAMにこれらの材料が適用でき,生体にやさしく,精度に優れた歯科補綴物や骨代替材インプラント等の製作が可能となるので,その経済的なメリットが期待できる.また,これらの材料は,画像診断検査時におけるアーチファクトが生じにくいことも大きな利点である.PEEKの無機有機融合体に付与された接着特性により,生体材料の他に医療用デバイスに応用することも可能となる.
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