研究課題/領域番号 |
17K11796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
野崎 浩佑 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00507767)
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研究分担者 |
永井 亜希子 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (40360599)
堀内 尚紘 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (90598195)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 表面改質 / 歯根膜 / 恒常性 / ハイドロキシアパタイト / III型コラーゲン / チタニア / 酸化チタン / 結晶方位 / 生体材料 / 再生医療 / 無機材料 / 歯根膜由来細胞 / 再生治療 / インテグリン |
研究成果の概要 |
本研究は,歯周組織の恒常性の維持を担う歯根膜細胞を,生体材料を用いて制御することを目的とする.我々は,歯根膜において特異的に発現しているIII型コラーゲンの役割に注目し,生体材料への応用を行検討した.その結果,III型コラーゲンは歯根膜細胞の骨芽細胞への再分化が抑制されることが明らかとなり,骨性癒着を予防する新たな生体材料としての利用が示唆された.また,歯科用インプラントの表面改質材として利用されているチタニアの高次構造制御を試みた.その結果,骨形成に関与すると報告されている活性酸素種の生成を制御することに成功し,今後,歯科用インプラントの表面改質材としての応用が期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯根膜の再生には細胞膜シートの利用が加速しているが,埋入後のキャラクターの損失などにより骨性癒着が生じることが報告されている.本研究成果より,歯根膜細胞の維持には,骨の有機主成分であるTypeIコラーゲンではなく,歯根膜に多く発現しているTypeIIIコラーゲンが有効であることが示され,細胞治療の予後の向上に寄与できると考えられる.また,チタニアの高機能化には,様々な異種元素の固溶や担持が報告されているが,生体材料として使用する際に,異種元素の影響が問題となる.本研究では,チタニアの高次構造を制御するのみで高機能化が発揮されたことから,生体材料として利用する際の優位性が担保されると考えられる.
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