研究課題/領域番号 |
17K11810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
佐藤 秀一 日本大学, 歯学部, 教授 (50225942)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 骨再生 / 垂直方向 / 骨膜 / 遮断膜 / 血管誘導 / 歯学 |
研究成果の概要 |
歯周病や外傷などによって,失われた歯槽骨を垂直方向に再生させることは臨床的に非常に難しい。そこで,円柱状のプラスチックキャップ(キャップ)をラット頭頂骨に設置し,キャップ内で再生する垂直方向の骨再生について観察した。そして,キャップ天井部の透過性を変え,垂直方向から骨膜によって再生因子を供給させ,垂直方向の骨再生の動態を観察した。その結果,垂直方向の骨再生では骨膜などを用いて垂直方向から再生誘導することで促進できることが明らかとなった。さらに,この再生誘導を効果的に行うためには,再生空間を適度な遮断性と透過性があるチタンメッシュなどの遮断膜を用いることが有効なこともわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病や外傷などによって,失われた歯槽骨を垂直方向に再生させることは臨床的に非常に困難である。これまでの研究からその原因として,垂直方向では骨再生に必要な血液や幹細胞などの因子が供給されないためであると考えた。そして本研究の結果,キャップ天井部からの骨膜利用が効果的なことが示された。また,遮蔽膜に適切な遮断性と透過性の両方が必要なこと,骨補填材を填入するとさらに骨再生が促進されることが解明された。本研究によって再生が困難な垂直方向の骨再生が常に十分に可能となれば,口腔内だけでなく体の外傷や骨折ならびに奇形,さらには臓器移植患者に対する再生・再建治療への応用も可能性が期待される。
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