研究課題/領域番号 |
17K11826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上床 喜和子 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (20769583)
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研究分担者 |
藤原 夕子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50466744)
西條 英人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80372390)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 軟骨再生医療 / 移植 / 培養細胞 / 成熟促進因子 |
研究成果の概要 |
軟骨細胞を播種したインサートに、もう一つのインサートを接着し、軟骨形成および組織液貯留が可能となるデバイスを開発した。細胞播種面を外底面、内底面、内底面+蓋の条件で移植を行った。外底面群は軟骨の成熟が認められたが、内底面群はやや遅れて軟骨の成熟を認めた。内底面群で遅れて軟骨成熟が観察された理由は、メンブレンを介した細胞接触の可能性が推測された。メンブレンを介した直接接触の遮断によって軟骨形成が阻害されたことからgap junctionを介して接触していることが明らかとなった。以上の結果から、ギャップジャンクションの役割とデバイス内に貯留した組織液のプロテオーム解析の関連性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、生体内と培養系における軟骨細胞の成熟過程の違いに着眼し、先鋭的なプロテオーム解析を導入した比較検討から、生体内における組織成熟過程に関わる因子やシグナル伝達過程を検討する点に特色がある。本申請により、生体内に移植された軟骨細胞の組織成熟シグナルが解明され、再生軟骨を in vitro で構築することが可能になれば、軟骨再生医療の本質的な課題を克服する画期的な成果に繋がる。本研究が口腔外科領域ばかりでなく、整形外科や形成外科領域の骨軟骨疾患への応用など、広く医療に貢献する知見となることが期待される。
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