研究課題/領域番号 |
17K11836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
伊原木 聰一郎 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (80549866)
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研究分担者 |
佐々木 朗 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00170663)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Semaphorin 4D / 口腔癌骨浸潤 / 口腔癌 / 骨浸潤 |
研究成果の概要 |
骨微小環境において,破骨細胞が軸索ガイダンス因子Semaphorin4D(Sema4D)を分泌し,骨形成を抑制することが報告された.またSema4Dは癌細胞でも発現を認め,腫瘍増殖に関与する.本研究では,口腔癌の骨浸潤におけるSema4Dの役割を検討した.口腔癌細胞の産生するSema4Dはオートクライン的に作用し細胞活性を亢進させた.またSema4Dは骨芽細胞のRANKL発現を上昇させ破骨細胞形成を促進し骨浸潤を促進していた.また破壊された骨組織から遊離されたIGF-Iは口腔癌細胞のSema4D発現を増加させ,さらに腫瘍増殖と骨浸潤を促進する負の因子であると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,口腔癌細胞の産生するSema4Dが口腔癌細胞の増殖と破骨細胞形成を促進し,骨浸潤を促進していることを明らかにした.さらに口腔癌細胞のSema4D発現を制御しているのは,破壊された骨組織から遊離されたIGF-Iであることを突き止めた.本研究を発展させ抗Sema4D 療法が臨床応用できれば,癌細胞および破骨細胞の両方を標的とした新規治療法の候補となると考えられた.
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