研究課題/領域番号 |
17K11851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
加茂 政晴 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (40214564)
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研究分担者 |
石崎 明 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20356439)
小松 祐子 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (90781625)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 上皮間葉転換 / 間葉上皮転換 / 口腔扁平上皮癌細胞 / TGF-β1 / BMP-2 / Hippo経路 / Sox9 / Slug / 上皮間陽転換 / 細胞内シグナル伝達 / TGF-β / ケモカイン / がんの浸潤・転移 / 口腔扁平上皮癌 / 癌関連線維芽細胞 / がんの転移 / 癌 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
ヒト口腔扁平上皮癌細胞HSC-4細胞において、(1) TGF-β1 は上皮間葉転換(EMT)を誘導するのに対して、BMP-2は、間葉上皮転換を誘導することが示唆された。(2)EMTにおいて、転写因子SlugとSox9は、E-cadherinの発現抑制、及びN-cadherinの発現を増加させた。(3)細胞密度の低下は、E-cadherinによる細胞間接着を崩壊させ、YAP/TAZの活性化を誘導し、Slugの核内移行の促進によりN-cadherinの発現を増大させた。(4)EMTにより発現増加した癌抑制因子CXCL14の発現は、マクロファージ由来のCCL20により抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、まだ理解が進んでいない、ヒト口腔扁平上皮癌細胞の浸潤・転移を制御する分子とそのシグナルに関する研究行なっている。HSC-4細胞がTGF-βとBMPの両者に応答する細胞株であり、EMT/METによる浸潤・転移のモデルとして非常に有用であることが示された。EMTに関しては、癌の悪性化に関わる転写因子の同定と、これがHippo経路により制御されていることが示された。また、マクロファージとの相互作用に癌細胞の悪性化に関与するケモカインが関与していることが見出された。これらの理解が進めば、口腔癌治療のための新たな標的分子になる可能性があると考えられる。
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