研究課題/領域番号 |
17K11874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小野 重弘 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (70379882)
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研究分担者 |
武知 正晃 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (00304535)
飛梅 圭 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (40350037)
東川 晃一郎 広島大学, 病院(歯), 講師 (80363084)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 上皮間葉移行 / 唾液腺癌 / 口腔癌 / 口腔扁平上皮癌 / 幹細胞 / 癌 / 歯学 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
癌の浸潤・転移機構の一つとしてEMTに着目して研究を継続している. そこでDUOX1が誘導すると考えられる口腔癌の高度浸潤能獲得におよぼすEMTの機構を明らかにすることを目的として本研究を遂行した.DUOX1ノックダウン細胞と過剰発現細胞を使って,EMTに関して解析を行い,さらに幹細胞特性について検討した.その結果,DUOX1はEMTを介して口腔扁平上皮癌の浸潤転移能獲得に関与している可能性が示唆され,また幹細胞様形質を持つことが示唆された.一方で腺様嚢胞癌に関しては,今後もさらなる検討を継続していく予定である.以上のことから,DUOX1を標的として癌の浸潤・転移の制御の可能性が考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌の浸潤・転移機構に関して詳細は十分に解明されていない.これまでにわれわれは一つの候補としてEMTを介した高度浸潤能獲得機構について研究を継続している.本研究の結果により,EMTを介した口腔癌の浸潤・転移獲得機構にDUOX1が関与している可能性が示唆された.本遺伝子が比較的予後の悪いとされる口腔癌の浸潤と転移を制御しうる口腔癌治療の標的遺伝子になりうると考えられた.
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