研究課題/領域番号 |
17K11881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 群馬大学 (2018-2019) 琉球大学 (2017) |
研究代表者 |
喜名 振一郎 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40422422)
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研究分担者 |
金城 貴夫 琉球大学, 医学部, 教授 (30284962)
仲宗根 敏幸 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (40381214)
喜名 美香 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (80578914)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 高分化型腫瘍 / EphA4 / 高分化型 / 抗癌剤耐性 / チロシンリン酸化 / 抗がん剤 |
研究成果の概要 |
高分化型腫瘍は、抗癌剤耐性であることが知られている。受容体型チロシンキナーゼEphA4 は高分化型細胞株において発現が観察されたものの、低分化型細胞株では発現していなかった。高分化型細胞において、シスプラチンによる細胞死は、EphA4 の阻害剤を加えると増大していた。メカニズムとしては、シスプラチンに対する抗癌剤耐性は、活性酸素を介した、SrcファミリーであるLyn の活性化、さらにその後のEphA4 との複合体形成が関与していることが明らかになった。したがって、活性酸素-SFK-EphA4 というシグナル伝達の流れは、抗癌剤耐性を打破する新たなターゲットとなりうることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗癌剤治療においては、腫瘍のうち抗癌剤感受性が低い部分が、抗癌剤治療後も残存し、その後の再発の原因となっている。そのため、そのような腫瘍の残存を極力排除することが抗癌剤治療の成果をより高めることになる。高分化型領域は、抗癌剤耐性であることが知られている。我々は、高分化型腫瘍細胞株を用いて、高分化型腫瘍の抗癌剤耐性機構を解明し、その過程には、受容体型チロシンキナーゼEphA4 が関与していることを明らかにした。この結果は、EphA4 が抗癌剤治療の効果を高める新たなターゲットとなることを示唆している。
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