研究課題/領域番号 |
17K11882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小泉 敏之 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80323575)
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研究分担者 |
來生 知 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (30545059)
藤内 祝 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (50172127)
光藤 健司 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70303641)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 口腔癌 / 低侵襲治療 / 交流電場 / 交流磁場 / 腫瘍治療電場 / 低侵襲性治療 |
研究成果の概要 |
フェルカルボトランの交流磁場での温度上昇は温熱治療として臨床応用の可能性を示唆した。口腔癌細胞への温熱刺激でのEGFR発現誘導はセツキシマブに対する増感の可能性を示すものであり、新規低侵襲治療法開発への応用可能性が期待できる重要な知見と考えられた。本研究期間では交流磁場下での抗腫瘍効果について一定の方向性は示せたものの、TTFでの交流電場下での効果を検証するモデルの確立に課題が残った。そのため、交流磁場下での抗腫瘍効果(温熱による抗腫瘍効果および抗腫瘍薬との併用効果)については、動物実験レベルまで検討をすすめることができたものの、TTF治療での効果については明確な結果は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のがん治療においては単に生存率の向上を目指すだけではなく、低侵襲かつ生存率向上に寄与する治療法の開発が求められている。本研究では、新たな低侵襲性治療法としての可能性が期待できる腫瘍治療電場(TTF)およびその他の候補として、交流磁場下での温熱効果に着目して抗腫瘍効果の検索を行い、これらの新規低侵襲治療法への応用可能性を検討した。特に、市販薬であるフェルカルボトランの交流磁場下での温度上昇による抗腫瘍効果、口腔扁平上皮癌細胞への温熱刺激でのEGFR発現誘導によるセツキシマブに対する感受性増強の可能性は、今後の新規低侵襲治療法開発への応用可能性を示唆する結果と考えられた。
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