研究課題/領域番号 |
17K11889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
佐藤 徹 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (30170765)
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研究分担者 |
舘原 誠晃 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90380089)
横田 利夫 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (60737956)
井出 信次 鶴見大学, 歯学部, 助教 (00611998)
寺田 知加 鶴見大学, 歯学部, 助教 (40460216)
里村 一人 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 口腔表在癌 / 光線力学的診断 / 5-アミノレブリン酸 / プロトポルフィリンIX / 色度 / PEPT1 / ABCG2 / Dynamin / プロトポルフィリンⅨ / Dyanamin / 表在癌 / ヨード生体染色 / 上皮性異形成 / 口腔癌 / 潜在性悪性疾患 |
研究成果の概要 |
体外から細胞内に吸収されたALAはPpIXに変換され、青紫色励起光で赤色蛍光を発する。癌細胞ではPpIX が細胞内に蓄積することを応用し、口腔表在癌を疑う患者の病変部にALA含浸ガーゼを貼付後、小型診断装置にて赤色蛍光を観測し色度分析した。病変中の赤色成分の平均値を代表値としてROC曲線で解析したところ、中等度上皮性異形成以上の病変を感度、特異度とも極めて良好に検出可能であった。一部の症例で、ALAの細胞内取込みに関与するPEPT1およびPpⅨの細胞外排出に関与するDynaminとABCG2について免疫組織学的染色を行ったが、これらの反応については健常部と異形成や癌部との差がみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALAを用いた光線力学的診断は脳腫瘍や膀胱癌などで既に応用されてはいるが、赤色蛍光を色度で数値化した本研究により、癌化傾向の高い中等度から高度の上皮性異形成も含めた口腔表在癌に対して極めて高い感度と特異度で診断できることが分かった。また、ALAは基本的に為害性がなく局所貼付でも内服や静脈内注射と同様に応用できることがわかったので、今回開発した手軽に持ち運べる小型診断装置と相まって、炎症性病変や反応性病変と区別しにくい口腔表在癌やその前駆病変のスクリーニング検査として優れた方法となりえる。また今後病変の蛍光画像を大量集積することで、その蛍光パターンからAI診断も可能になると考えられる。
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