研究課題/領域番号 |
17K11899
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
脇田 亮 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (60376712)
|
研究分担者 |
船山 ひろみ 鶴見大学, 歯学部, 講師 (00359530)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | フィトケミカル / 気管支平滑筋 / kushenol / カルシウムイオン / 気管上皮 / 気管支喘息 / カルシウムチャネル |
研究成果の概要 |
苦参の成分であるkushenolの気管支平滑筋細胞への前処理で細胞内カルシウムイオン濃度抑制が認められたが、プロスタグランジン受容体の抑制によってもその効果は変わらなかった。他の生薬由来成分を用いた研究とも併せ、kushenolに暴露させた気管上皮細胞上清を投与した気管支平滑筋細胞のホスホキナーゼA(PKA)活性化に着目したが明らかな影響は見出せなかった。PKA活性化の目安として他の蛋白に標的を変更し確認を進めているが、ホスホキナーゼCやイノシトール3リン酸を介した経路を抑制している可能性もある。そのため筋小胞体内カルシウムイオン濃度およびPLC活性を検索する予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢方に使用される生薬はハーブとともに代替医療の有力な候補とされており、その薬理効果の解析にも注目が集まっている。その一つである苦参には上皮・粘膜抗炎症作用の報告があり、苦参を含む生薬合剤は気管支収縮を抑制することが報告されている。苦参のフィトケミカルであるkushenolの気管支平滑筋に対する直接作用は判明したが、その機序および気管上皮を介した間接作用は既知の生薬成分とは異なり未だ検索の途中にある。本研究の意義は、気管支収縮への調節機構が判明することで、従来は症状の安定化が困難だった気管支喘息への新しい選択肢となりうることにある。
|