研究課題/領域番号 |
17K11904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
津野 宏彰 富山大学, 附属病院, 講師 (70377290)
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研究分担者 |
吉田 淑子 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (00171421)
岡部 素典 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (60283066)
藤原 久美子 富山大学, 附属病院, 助教 (60404737)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口唇口蓋裂 / 羊膜 / 自家組織 |
研究実績の概要 |
筆者は口唇口蓋裂患児において、自身の羊膜をその治療に応用することを検討している。これまでの研究で、乾燥保存した他家羊膜を口腔内治療に応用することで、瘢痕の少ない創治癒が得られることを示すとともに、動物実験により、口蓋裂患者への羊膜由来組織および羊膜間葉系細胞の応用の可能性について報告してきた。 本研究では健常児と口唇口蓋裂患児の羊膜の性質に相違がない(少ない)ことを確認し、患児自家組織の応用の劣勢の有無について確認することを目的とした。現在までに、患児家族の同意を得て、複数の患児由来の羊膜を入手した。同時期に入手した健常児由来羊膜を対照として、光学顕微鏡および電子顕微鏡での形態学的観察を行った。個体や羊膜の部位により、組織の厚みに多様性がある傾向がみられたが、患児・健常児両者の羊膜間で明らかな形態的相違点は確認されなかった。さらに採取した羊膜に乾燥処理を施し、ハイパードライ羊膜の作成を行い、物理的・生物学的性質の比較を行った。患児由来羊膜においても、健常児由来羊膜と同様にハイパードライ羊膜の作成が可能であった。引っ張り試験における強度の差も認められず、両者の物性の差は少ないと考えられるが、検体数不足のため統計学的処理での解析には至っていない。また、入手した羊膜から羊膜間葉系幹細胞を単離し、細胞表面マーカーや上皮成長因子(EGF)、血小板由来成長因子(PDGF)の発現も確認したが、物性試験と同様に検体数が予定数に達しておらず、統計学的解析に至らなかった。
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