研究課題/領域番号 |
17K11906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
花本 博 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (50397733)
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研究分担者 |
丹羽 均 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30218250)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 静脈内鎮静 / デクスメデトミジン / プロポフォール / 回復時間 / 鎮静 / 覚醒 / 歯科麻酔学 |
研究成果の概要 |
歯科治療のために静脈内鎮静が必要な患者54名を対象とし、デクスメデトミジン(DEX)とプロポフォール(PROP)による鎮静群(DEX+PROP群)とDEXとMDZによる鎮静群(DEX+MDZ群)の前向きランダム化比較試験を実施した。鎮静薬投与終了からロンベルグテスト可能となるまでの時間を回復時間とし、主要評価項目とした。DEX+PROP群ではDEX+MDZ群よりも約8分有意に短かった(p<0.001)。また、処置中の患者の体動の有無および呼吸抑制については、両群間に有意差は認められなかった。DEXとPROPを用いることにより、回復遅延や呼吸抑制のない安全な静脈内鎮静が可能と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より、デクスメデトミジンとプロポフォールを併用することにより、覚醒遅延や呼吸抑制なく、患者の予期しない術中体動も少ない静脈内鎮静の提供が可能と考えられた。今後超高齢社会が進行する中で、高齢者や有病者に対して全身麻酔の実施が困難な患者が増加することが予測される。このような患者に安全で質の高い静脈内鎮静を実施することがさらに重要になる。このような背景において、過去にほとんど注目されなかったデクスメデトミジンとプロポフォールを効果的に併用し、有病高齢者のみならず、多くの患者に安全な手術を提供できると考えらえれる。
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