研究課題/領域番号 |
17K11913
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
廣田 誠 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (20347305)
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研究分担者 |
岡本 喜之 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (80536227)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | チタンファイバースキャホールド / 紫外線 / 顎骨再建 / 骨再建 / チタン / 骨芽細胞 / 細胞接着 |
研究成果の概要 |
チタンファイバー製スキャホールドは骨結合能を有する再建材料である。本研究では紫外線処理が同スキャホールド内の骨芽細胞挙動と骨伝導能にどのような効果を与えるかを検討した。チタンファイバー上の骨芽細胞接着数は紫外線処理により有意に増大し、骨芽細胞は密に増殖した。骨芽細胞のALP活性は未処理と比較して紫外線処理スキャホールドにおいて有意に活性化され、遺伝子解析では有意に高いオステオカルシンの発現が認められた。またラット大腿骨に埋入した紫外線処理スキャホールドは有意に高い骨結合性を認めた。これらの結果より、紫外線処理チタンファイバー製スキャホールドは骨再建に有効な材料になり得ると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌、顎骨骨髄炎による広い範囲の顎骨切除は患者のQOLが著しく損なわれる。QOL回復のために広い範囲に切除した顎骨を再建する場合、現在の標準治療では血管柄付き骨移植による再建治療となるが、侵襲が非常に大きく、また頸部血管の状態に依存するため実施できない場合もある。血管の状態に依存せず、また侵襲を軽減するためには自家骨ではなく人工材料を使用することが望まれる。本研究では検証したチタンファイバー製材料は顎骨と強固に結合し、且つ機能再建も可能にできる材料であり、本研究の成果は顎骨切除後再建を低侵襲で実施し得ることを見出せた点で意義あるものであると考えられる。
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