研究課題/領域番号 |
17K11918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
丸岡 靖史 昭和大学, 歯学部, 客員教授 (80209692)
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研究分担者 |
田代 三恵 昭和大学, 歯学部, 准教授 (90555393)
マイヤース マイケル 昭和大学, その他部局等, 講師 (90799652)
松井 庄平 昭和大学, 歯学部, 助教 (10643702)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔内細菌 / メタゲノム解析 / 内頸動脈狭窄症 / 口腔細菌 / メタゲノム / 周術期口腔機能管理 |
研究成果の概要 |
口腔細菌とアテローム性動脈硬化症との関連が示唆されている。本研究では内頸動脈狭窄症患者の頸動脈プラークと同一患者の口腔内プラークを用いて、それぞれの細菌叢を16S rRNAメタゲノムシーケンスで網羅的に解析し細菌叢の比較検討を行った。 昭和大学病院にて内頸動脈狭窄症のため内頸動脈内膜切除術を行った54例を対象とした結果、頸動脈プラークから検出された菌の86.5%が口腔内プラークからも同様に検出された。また、頸動脈プラーク中の細菌はう蝕原因菌が27.7%、歯周病関連菌が4.7%であり、口腔細菌が直接的または間接的にアテローム性動脈硬化症の病態形成に何らかの関与をもたらしている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内頸動脈狭窄症の頸動脈プラークと口腔内プラークを16S rRNAメタゲノムシーケンスで細菌叢を網羅的に検討した。5例の頸動脈プラークより55科78属の多様な細菌叢を認めた。その中から口腔常在菌を86.5%検出された。口腔細菌の慢性的な感染により直接的または間接的にアテローム性動脈硬化症に何らかの関与をもたらしている可能性が高い。口腔細菌叢が内頸動脈狭窄症の発症要因となる可能性もあり、周術期口腔機能管理のプロトコールを確立し、医科・歯科チーム医療推進の必要性が示唆された。
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