研究課題/領域番号 |
17K11936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伊藤 慎将 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (40633706)
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研究分担者 |
黒坂 寛 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (20509369)
山城 隆 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (70294428)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 口唇口蓋裂 / 頭頚部先天異常 / DLC1 / ノックアウトマウス / 先天奇形 / 発生生物学 / 歯学 / 発生・分化 / 遺伝子 / シグナル伝達 / ゲノム |
研究成果の概要 |
口唇口蓋裂(CLP)の発症機序を解明すべく、患者家族から協力を得て、複数のCLP家系からゲノムDNAのエクソーム解析を行った。異なる家族間で共通した変異を認めたDLC1遺伝子に着目した。 上述の家族性CLPと同様の塩基配列を有するコンディショナルノックアウトマウスを作成した。同マウスの一部に口蓋裂がみられ、口蓋骨の一部は欠如していた。DLC1は胎生11.5日齢の前頭鼻突起および神経管上皮に発現しており、さらに顎顔面発生に必須の転写因子TFAP2Aが、神経管および上顎突起の神経堤由来細胞において共発現していた。我々は顔面裂発症に関わる胚形成異常を引き起こす新たなDLC1の点突然変異を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口唇口蓋裂は種々の遺伝子異常が関与する発生頻度の高い先天異常である。哺乳障害、鼻咽腔閉鎖不全、歯牙の欠如をきたし、発音障害、顎顔面発育異常をまねく。口蓋裂の原因は多岐に及ぶが、近年遺伝子改変動物を利用した研究の発展から、飛躍的に口蓋裂発症に関わる遺伝子が報告されている。今回、複数の家族性口蓋裂から新規のDLC1遺伝子の変異を同定した。その変異を再現したコンディショナルノックアウトマウスを作成したところ、一部のマウスに口蓋裂がみられた。顎顔面形成におけるDLC1の関与が示唆され、口蓋裂発症機序の解明に寄与した。今後さらに解析を進めることで、口蓋裂の分子診断および分子治療開発の緒としたい。
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