研究課題/領域番号 |
17K11942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
寺尾 文恵 九州大学, 歯学研究院, 助教 (10510018)
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研究分担者 |
高橋 一郎 九州大学, 歯学研究院, 教授 (70241643)
春山 直人 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (70359529)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 軟骨分化 / 機械的刺激応答 / ガレクチン3 / ガレクチン3 / 機械的刺激 / ガレクチン / 細胞内情報伝達 / 軟骨 |
研究成果の概要 |
下顎頭軟骨は二次軟骨として分類され、一次軟骨である関節軟骨と成長板軟骨の機能を同時に有している。本研究では、ガレクチン3を介した新規の二次軟骨特異的な軟骨分化制御メカニズムを解明するため、マウス胎生期下顎頭軟骨原基由来細胞と四肢胚由来細胞を用いて解析を行った。下顎頭原基由来細胞において、外因性のガレクチン3は軟骨分化を抑制し、内因性のガレクチン3は細胞の増殖を促進することが示唆された。さらに、ガレクチン3の機械的刺激応答経路は、下顎頭原基由来細胞と四肢胚由来細胞では異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ガレクチン3は、発生期の下顎頭軟骨細胞の増殖・分化に深く関わり、機械的刺激に対して長管骨にある一次軟骨とは異なる応答性を示すことが分かった。この結果は、ガレクチン3の軟骨分化過程への生物学的役割の解明だけでなく、歯科矯正臨床において、下顎頭軟骨の成長制御や機械的刺激負荷による骨関節症の発症など、成長期から成人期に至るまで顎関節や下顎頭軟骨に関わる問題の解決に対して基盤的知識の蓄積に貢献するものと考えられる。
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