研究課題/領域番号 |
17K11944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
永山 邦宏 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60583458)
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研究分担者 |
國則 貴玄 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00626666)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ブラキシズム / 酸関連疾患 / プロトンポンプ阻害剤 |
研究成果の概要 |
睡眠時ブラキシズム患者へ胃食道逆流症の治療薬であるプロトンポンプ阻害剤を投与することにより、ブラキシズムの頻度が有意に減少することを示唆したが、その一方で、患者毎の治療効果にはばらつきがあった。また、胃食道粘膜に炎症等の所見が認められない機能性ディスペプシア患者に対し、睡眠ポリグラフ検査を行ったところ、睡眠時ブラキシズムの研究用診断基準を満たす咬筋筋活動が認められ、機能性ディスペプシアと睡眠時ブラキシズムの関連性が示唆された。さらに内臓知覚を司る迷走神経の電気刺激により、咀嚼筋の筋活動や唾液分泌の有意な増加が認められたことから、上部消化管疾患と睡眠時ブラキシズムとの密接な関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時ブラキシズムは、睡眠障害の国際分類では単純反復性運動障害に分類され、様々な口腔疾患の危険因子であるだけでなく、睡眠障害や心理社会的問題、自律神経の変調等を引き起こすとされているが、未だ根本療法はない。我々は睡眠時ブラキシズムと胃食道逆流との関連を見いだし、胃食道逆流症の第一選択薬であるプロトンポンプ阻害剤を睡眠時ブラキシズムへ投与することにより、睡眠時ブラキシズムの頻度が有意に減少することを明らかにした。今後も胃食道逆流に対する薬剤投与が奏効する睡眠時ブラキシズム患者の特徴を明らかにしていくことで、睡眠時ブラキシズムの根本療法の確立につながる可能性がある。
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