研究課題/領域番号 |
17K11949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
梶井 貴史 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (60322822)
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研究分担者 |
岡 晃 東海大学, 総合医学研究所, 講師 (80384866)
八田 光世 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (30344518)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歯科矯正学 / 基礎ゲノム科学 / エクソーム解析 / 骨格性下顎前突症 / 歯学 / ゲノム |
研究成果の概要 |
過去に行ったゲノムワイド関連解析では骨格性下顎前突症の感受性候補遺伝子領域を突き止めることができなかった。そこで全エクソーム解析により遺伝子機能に影響を与える原因変異を探索した。 その結果、罹患者4名の全てに認められ、非罹患者5名のいずれにも認められなかったエクソン領域のアミノ酸置換を伴う一塩基変異は5個であり、この1つであるBEST3遺伝子の一塩基変異はデータベース上に掲載されていない変異であった。そこで比較ゲノム解析を行ったところ、この塩基がコドンとなるアミノ酸は種を超えて保存されていた。よって、BEST3遺伝子の新規の一塩基変異は骨格性下顎前突症の強いリスク因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格性下顎前突症の感受性候補遺伝子の1つがBEST3遺伝子であれば、成長期の骨格性下顎前突症患者の試料からこの遺伝子の一塩基変異をPCRにて確認することにより、その患者に下顎骨の爆発的な過成長が成長終了期に認められるかどうかを成長期のうちに判断することが可能になる。言い換えれば、矯正歯科治療の一つである成長のコントロールを成長期に行っても、成長終了期には顎矯正手術が必要となってしまうことを成長期のうちに判断することが可能となる。 これは矯正歯科治療において革新的なことであり、不必要な成長のコントロール治療を回避することが可能となり、国民の健康増進に寄与するものである。
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