研究課題/領域番号 |
17K11974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
河上 智美 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (30277595)
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研究分担者 |
苅部 洋行 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50234000)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 小児 / 歯の形成 / 抗腫瘍薬 / シクロフォスファミド / マウス / 小児がんサバイバー / 小児がん / Streptococcus Mutans / Streptococcus mutans / 齲蝕原因菌 / アルキル化剤 / 歯髄腔形態 |
研究成果の概要 |
小児がん治療の化学療法に使用されるアルキル化剤を成長期マウスに投与し歯髄組織に及ぼす影響を検討した。薬剤投与群では,象牙芽細胞の形態変化を認め,歯根伸長の抑制がみられ歯髄腔の領域の減少が認められた。また齲蝕原因菌であるStreptococcus Mutans菌に対する抗腫瘍薬の影響を調べたところ,抗腫瘍薬の種類によりSM菌への反応に相違が認められた。以上の結果から,小児がん治療では抗腫瘍薬の影響で歯髄腔内の変化がおこり,さらに歯根形成障害があらわれること,薬剤の影響は齲蝕原因菌に対しても影響がある可能性があり,小児がん治療中や治療後の歯科フォローアップが重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の臨床報告からは,小児がん治療後の長期生存者では晩期合併症である歯の形成異常や口腔疾患のリスクが高まることが明らかとなっている。小児期において化学療法が早期に開始されれば,より多くの歯胚が影響をうけ,障害のおこる歯数や程度も重症化すると考えられる。また,障害の程度は,抗腫瘍薬の投与期間,間隔,薬剤の種類やその組合せなどが関係すると予想されるが,個々の薬剤に対する細胞の感受性時期や障害程度などのデータを蓄積していくことも,将来小児がん治療のプロトコールを改良していく際の資料として重要である。
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