研究課題/領域番号 |
17K11981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
竹内 康雄 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (60396968)
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研究分担者 |
丸山 史人 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30423122)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯周炎 / インプラント周囲炎 / 複合菌感染症 / 細菌叢 / マイクロバイオーム / 細菌 / 次世代シーケンサー / メタゲノム / 歯学 |
研究成果の概要 |
インプラント周囲炎および歯周炎に関連するプラーク中の細菌ゲノム情報から菌叢を網羅的に調べ、両疾患に関連する細菌種や発現遺伝子の違いを調べた。歯周炎における細菌構成および機能組成は健常部位と比較して明らかに異なり、偏性嫌気性菌の割合の増加と共に短鎖脂肪酸やアルギニンやグルタミン酸などのアミノ酸代謝に係る遺伝子が特徴的に認められた。一方、歯周炎とインプラント周囲炎の比較では菌叢組成は類似しているものの、活動性の高い細菌種に違いが認められた。またインプラント周囲炎ではGAPDH関連遺伝子の発現が顕著であった。これらの特徴の違いが両疾患の病態の違いに反映されると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周炎やインプラント周囲炎の罹患率は高く、中高年以降の口腔トラブルの中でも高い割合を占めている。両疾患は類似した臨床症状を呈するが、インプラント周囲炎は歯周炎に比べ進行が早く、通常の歯周治療に準じた治療に対しては反応性が悪いことも報告されている。適切な口腔ケアや治療がなされずにこれらの疾患が放置されれば、咀嚼機能の低下だけでなく、全身の健康にも悪影響が及び患者のQOLが著しく低下することが懸念される。特にインプラント周囲炎についてはその原因究明と治療法確立は急務であり、本研究結果はこれに寄与するところは大きいと考える。
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