研究課題/領域番号 |
17K11988
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
長谷川 梢 (中村梢) 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00404492)
|
研究分担者 |
橋口 千琴 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10596860)
中村 利明 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60381183)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 歯周病 / 妊娠性糖尿病 / 歯周病原細菌 / 糖代謝異常 / インスリン抵抗性 / 胎盤 |
研究成果の概要 |
妊婦を対象とした研究からは、歯周病が切迫早産妊婦の糖代謝異常のリスク因子であることは示せなかったが、絨毛膜に存在するF. nucleatum、P. intermedia、T. forsythia が糖代謝異常と関連する可能性を示唆した。in vitro研究により、BeWo細胞(胎盤由来細胞)において、F. nucleatum LPSが炎症性物質の発現を上昇させ、インスリン抵抗性を誘導する可能性を示した。マウスを用いたin vivo研究により、歯周病原細菌の投与は胎盤での炎症性物質の上昇やアポトーシスを引き起こし、それが妊娠出産に影響する可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より、歯周病原細菌が妊娠期における糖代謝異常と関連し、そのメカニズムとして胎盤で歯周病原細菌が炎症反応を引き起こすとともにインスリン抵抗性に関与する可能性が示唆された。このことは、歯周病と妊娠性糖尿病の関連に関する研究分野において、重要な知見となり得る。我々の研究結果により、胎盤に存在する歯周病原細菌が妊娠期における糖代謝異常のリスク因子となる可能性が示唆された。このことは、口腔内環境の改善が妊娠性糖尿病の発症・悪化リスクの低減につながる、という新しいアプローチを提供できると思われ、社会的にも有用な情報である。
|