研究課題/領域番号 |
17K11990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
花谷 智哉 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60649250)
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研究分担者 |
臼井 通彦 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (10453630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯周再生医学 / 歯学 |
研究成果の概要 |
スフェロイド(細胞凝集塊)とは、細胞が多数凝集して3次元状態になったものである。ヒト抜去歯から歯根膜細胞を分離し、ヒト臍帯静脈内皮細胞を組み合わせて共培養スフェロイドを作製した。 この共培養スフェロイドから多能性マーカー(あらゆる種類の細胞に分化できる細胞の能力)の遺伝子発現を確認した。また、骨関連遺伝子(骨を作るのに関連する遺伝子)の高い発現を示した。さらにラットの歯の周囲の歯周組織を欠損させ、この共培養スフェロイドを移植したところ、歯槽骨の再生が認められ、なおかつ歯根膜の再生も認められた。さらにセメント質の再生が認められ、複雑な歯周組織の再生がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は歯周病細菌によって引き起こされる慢性炎症疾患であり、歯と歯肉の付着の喪失や歯槽骨の吸収が生じる。日本での罹患率は成人の70%以上と報告されており、歯周病による歯周組織破壊が進行すると、歯は脱落し、咬合力の低下による生活の質の低下が問題となる。現在、この破壊された歯周組織を再生させる方法は発表されているが、完全に回復させる治療法は存在しない。その理由として、歯周組織の複雑さがあげられる。 近年、歯根膜細胞に幹細胞が存在し、多分化能を有し、複雑な構造をした歯周組織の各組織に分化する可能性が示唆されており、それが臨床応用できれば、歯周病によって失われた歯周組織の再生が期待される。
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