研究課題/領域番号 |
17K11996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
伊藤 弘 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (30184683)
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研究分担者 |
小川 智久 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (20307961)
沼部 幸博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (90198557)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 歯周組織検査 / 歯肉溝滲出液 / ヘモグロビン / 歯周病 / 発症前診断 / 歯学 |
研究成果の概要 |
歯周病発症前診断の条件は、健常な状況下での微弱な変化のキャッチである。歯周組織検査において、出血の有無を確認するbleeding on probing (BOP) 検査が陰性の場合、病状安定を示し、逆にBOP陽性の場合は、何らかの歯周治療の介入が必要となる。我々は、BOP陰性の場合、immuno-chromatography (IC) 法を駆使して、出血の証拠となるヘモグロビン(Hb)の存在を、歯肉溝滲出液中に見出し、視認できない出血の存在を確認した。さらに、Hbのカットオフ値から、BOP陰性の場合においても、組織損傷を示す生化学的マーカーの上昇を認め、歯周病発症前診断の可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の歯周組織検査は、歯周病による組織損傷の検証である。次世代に求められる歯周組織検査は、歯周病発症前診断を具備することが条件となる。一方、日本のみならず世界規模で対応すべきプロジェクトとして、健康寿命の延伸があり、歯もしくは補綴物による機能保全が、唯一効果が認められていると報告されている。現在、主な歯の喪失原因は歯周病であり、高い歯周病罹患率を鑑みると、如何に歯周病の重症化を阻止する早期発見・早期治療の戦略の構築が極めて重要となる。 本研究の達成は、歯周病の発症前診断に加え、歯の保全による健康寿命の延伸、さらには医療費の軽減に寄与し、学術的意義と社会的意義が大きいと確信する。
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