研究課題/領域番号 |
17K12007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 信和 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (20570295)
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研究分担者 |
野原 幹司 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (20346167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 重症心身障害児者 / 嚥下頻度 / 嚥下機能 / 廃用 / 重症心身症障害児者 / 歯科医療管理学 |
研究成果の概要 |
本研究では,重症心身障害児者(重症児者)において,日常生活での嚥下頻度が嚥下機能の指標となるかを検討した.施設入所の重症児者50名を対象とし,嚥下頻度に関して1)被験者内での再現性(ばらつき)の有無,2)被験者間での経口摂取の有無による差,を調べた. その結果,各被験者で嚥下頻度は一定の範囲で保たれていた.さらに,全被験者を経口摂取の有無で2群に分類した比較では,経口摂取群とくらべ,経管栄養(非経口摂取)群は嚥下頻度が有意に少ないことが明らかとなった.以上のことから,重症児者において日常の嚥下頻度は,嚥下機能と関連があること,その多寡が嚥下機能の指標として有用である可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚥下リハの適応が困難な重症児者にとって,廃用の予防は重要である.嚥下機能の廃用は,嚥下運動の減少による助長されると考えられているが,重症児者の日常の嚥下頻度については明らかではなかった.本研究では,重症児者の日常の嚥下頻度を測定し,被験者内では変動が少ないことを明らかにした.さらに,経口摂取をしていない被験者で嚥下頻度が有意に減少していること明らかにし,嚥下機能と嚥下頻度の多寡に関連があることを示した. これらの結果は,日常の生理的な現象である嚥下の頻度が嚥下機能の指標として有用であること,「食べる」ことが自体が嚥下頻度を維持し,廃用を予防するための訓練となる可能性があることを示している.
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