研究課題/領域番号 |
17K12015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
長田 恵美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (00304816)
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研究分担者 |
於保 孝彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (50160940)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔バイオフィルム / 口腔細菌 / 動脈硬化 / 内皮細胞 / サイトカイン / パターン認識受容体 / 細胞接着因子 / ICAM-1 / VCAM-1 / E-selectin / P-selectin / TLR2 / NOD2 |
研究成果の概要 |
口腔細菌による動脈硬化誘発における菌種の多様性が導くヒト口腔バイオフィルムの病原性を明らかにするために、ヒト口腔バイオフィルムでヒト動脈内皮細胞を刺激した時の、内皮細胞におけるサイトカイン、パターン認識受容体および細胞接着因子の産生を検討した。ヒト唾液より採取した口腔バイオフィルムはヒト動脈内皮細胞におけるサイトカイン、パターン認識受容体および細胞接着因子の産生を誘導したが、用いた条件では単独の口腔細菌は誘導しなかった。以上より、口腔バイオフィルムは、菌種の多様性が導く病原性によって内皮細胞における炎症誘発能を増大させていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化は心筋梗塞、脳梗塞などの日本人の死亡原因の多くを占める疾病の原因となる血管の変化であり、ヒト動脈硬化病巣や血栓からは、口腔バイオフィルム細菌が検出されている。ヒト心臓脈管系疾患誘発における多菌種集合体がもつ病原性の解明は、口腔バイオフィルムの持つ潜在的病原性をさらに明確にし、また動脈硬化予防のために口腔衛生が重要であることを国民にアピールするための実験的確証となることから、本研究の学術的、社会的意義は大きい。
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