研究課題/領域番号 |
17K12019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
葭葉 清香 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (60555358)
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研究分担者 |
鎌谷 宇明 昭和大学, 歯学部, 准教授 (00315003)
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 講師 (50325099)
栗原 祐史 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (90514969)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心臓弁膜症 / 感染性心内膜炎 / 口腔内常在菌 / メタゲノム解析 / 口腔内細菌叢 / 口腔内細菌 / クローナリティー / 網羅的解析 / クローナリティ― |
研究成果の概要 |
今回我々は、心臓弁膜症患者における手術時の摘出弁組織と口腔内から検出された菌が同一クローンであるかの検討を行い、口腔内常在菌の心臓弁膜症の病態・進行度への関与を明らかにし、周術期における口腔内管理の有効性を検証することを目的とした。5症例の口腔内プラークと15症例の大動脈弁組織から抽出したDNAについて、次世代シークエンサーを行いて塩基配列を解読した。解析結果と臨床情報について統計学的に解析した。 メタゲノム解析を行うことで、従来の手法では検出が困難であった微量細菌種を検出することができた。大動脈弁組織は細菌叢により大きく2群に分かれる傾向があり、菌血症の発症リスクと関連する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔細菌の及ぼす各種全身疾患への影響が注目されているが、直接の関与を遺伝子レベルで検索した報告は少ない。今回我々は、病因や進行度、病理組織学的因子との関連に未だ不明な点が多い心臓弁膜症に着目し、対象患者における口腔内細菌と、摘出心臓弁組織より抽出されたDNAから配列同定した細菌のクローナリティを遺伝子レベルで解析した。また、近年周術期における口腔機能管理が保険収載され、周術期における質の高い医療の遂行と口腔ケアの重要性が周知されつつある。本研究の結果より、心臓弁膜症の病態や臨床病理学的因子に口腔内常在菌の関連が示唆されることで、周術期医療において歯科医師の行う口腔機能管理の有効性が示唆された。
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