研究課題/領域番号 |
17K12037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
三浦 宏子 国立保健医療科学院, その他部局等, 部長 (10183625)
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研究分担者 |
野村 真利香 国立保健医療科学院, その他部局等, 客員研究員 (30453575)
原 修一 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (40435194)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔機能 / タブレット端末 / オーラルディアドコキネシス / ICT / フレイル / 評価アプリ / 低栄養 |
研究成果の概要 |
第一に、高齢者の口腔機能低下を検出するためのアプリを開発し、その妥当性と信頼性ならびに応用性を検討した。第二に、開発アプリを用いて、口腔機能評価としてオーラルディアドコキネシス(ODK)の定量測定を行い、地域在住高齢者の摂食嚥下機能等との関連性を併せて調べ、開発したアプリの応用性を検討した。その結果、開発アプリは十分な信頼性と妥当性を有していた。また、測定ODK値は、最大舌圧や最長発声持続時間とも有意な相関性を示し、地域歯科保健調査の場での応用性も十分であることが示された。これらの結果から、本研究課題にて開発したタブレット端末アプリによる口腔機能評価システムの有用性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の口腔機能の良否は心身の健康にも大きな影響を及ぼす。口腔機能の定量評価は煩雑なため、地域保健の場で活用可能な簡便な評価ツールが求められてきた。本研究で開発したタブレット端末用の評価アプリは、地域歯科保健に関する疫学調査に活用可能だけではなく、後期高齢者歯科健診などの公衆衛生活動にも役立つものであり、広く地域在住高齢者の歯・口腔の健康の向上に寄与するものである。また、デジタルICT技術を用いることにより、十分な感度を有し、高齢者の口腔機能の経年的変化についても可視化が容易であることより、有用性が高いと考えられる。今後増加が予想されるオーラルフレイル評価にも役立つことが期待される。
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