研究課題/領域番号 |
17K12039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
服部 佳功 東北大学, 歯学研究科, 教授 (40238035)
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研究分担者 |
田中 恭恵 東北大学, 歯学研究科, 助教 (50613064)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 口腔テクスチャー感覚 / 食塊 / 嚥下閾 / 嚥下 / 舌運動 |
研究成果の概要 |
第1に、口腔テクスチャー感覚の鋭敏さの評価法を確立した。寒天ゲル、キサンタンガム水溶液、微結晶セルロース水懸濁液の3種の試料を用いた識別試験で求めた識別閾値は相互に有意な相関を示したことから、3つの閾値の統合スコアをテクスチャー感覚の鋭敏さの指標とした。第2に、テクスチャー感覚の鋭敏さが口腔粘膜の触圧覚閾値、二点識別閾、粗さ感覚のいずれとも相関しないことを示し、テクスチャー感覚評価の意義を示した。第3に、嚥下閾値の評価に挑み、未だ被験者個人内での再現性に課題を残してはいるものの、評価法確立の目途が立つまでに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚥下障害は誤嚥性肺炎や低栄養のリスクを高め、高齢者の健康やQOLを著しく損なうことから、適切な医療的管理が望まれてきたが、咽頭期嚥下以外の多様な障害や機能異常がその成立に関与することから、未だ十分な対応がなされるに至らない。本研究は、等閑視されてきた口腔テクスチャー感覚の低下の影響の解明を期す目的で、この感覚の鋭敏さを評価する検査法の開発し、テクスチャー感覚と口腔粘膜の触圧閾値、二点識別閾、粗さ感覚閾値の関連の検討に基づいてテクスチャー感覚評価の意義を明らかにし、さらには嚥下閾値の評価法開発に一定の道筋をつけた点で、今後のこの領域の研究の礎を固める意義があった。
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