研究課題/領域番号 |
17K12040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
若杉 葉子 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (20516281)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 口腔機能 / 咀嚼機能 / 回復期 / 歯科治療 / 在宅医療 / 医科歯科連携 / 咀嚼 / 在宅療養患者 / 歯学 / リハビリテーション / 口腔機能低下 |
研究成果の概要 |
歯科介入の必要性について機能的な視点からの検討は不足している。今回回復期リハビリテーション病院入院患者を対象として研究を行い、歯ざわりの良い煎餅を用いた咀嚼機能評価法を確立した。データから、咀嚼機能は簡単には消失しないこと、早期からの咀嚼機能評価は入院中の歯科治療につながること、咀嚼機能評価に用いる食品の特性が重要であることが明らかになった。次いで在宅の要介護高齢者の食形態と生命予後を検討し、食形態の変化が入院や死亡に影響を及ぼすことが明らかになった。以上のことから、歯科介入により口腔機能を維持することは意義があると同時に、入院や死亡リスクを歯科の観点から推測して介入する必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔機能低下症という病名がつけられるようになったが、その実態はまだ解明されていないことが多い。今回回復期病院入院患者を対象として研究を行い、ペースト食を食べている患者でも食品を選べば咀嚼機能を評価できること、咀嚼機能は容易に消失しないことがわかり、歯科診療により咬合を回復することの重要性が示された。また、在宅療養患者において食形態の低下は入院や死亡のリスクになることが明らかとなり、常食を食べ続けることの重要性が示唆された。歯科診療により要介護高齢者の機能向上が可能であり、摂食嚥下機能は生命予後にも関係する。歯科診療においても入院や死亡のリスクを評価しながら介入することが必要であると考えられた。
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