研究課題/領域番号 |
17K12053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
清浦 有祐 奥羽大学, 歯学部, 教授 (90194951)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 口腔カンジダ症 / 免疫チェックポイント阻害薬 / Candida albicans / PD-1 / IL-1α / 免疫抑制剤 / 腸内細菌 / Lactobacillus / 免疫チェックポイント阻害剤 / テトラサイクリン / カンジダ症 / サイトカイン / 菌体認識レセプター |
研究成果の概要 |
①口腔カンジダ症マウスモデルに抗IL-1α抗体を投与した場合、抗体不投与群または抗IL-6抗体を投与した群と比較して糞中のCandida albicans菌数は有意に増加した。②抗PD-1抗体の投与は腸管内への C. albicans の定着菌数を他の実験群よりも有意に増加させた。③コントロール群と比較したところ、プレドニゾロンの投与とテトラサイクリン含有水道水の飲水の両方を行った群は、Firmicutes門が減少し、Bacteroidetes門が増加した。さらに、C. albicansの腸管内への定着の亢進には、腸内細菌叢中のLactobacillus属の減少が関与する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「免疫チェックポイント阻害剤」の副作用である過剰な免疫応答を抑制するために免疫抑制剤のプレドニゾロンが併用される。本研究では、プレドニゾロンによる腸内細菌叢の大きな変化がみられた。この結果は、癌治療時の同剤投与によるカンジダ症発症の予防に、腸内細菌叢の調整が有効である可能性を示す。さらに「免疫チェックポイント阻害剤」である抗PD-1抗体を投与した場合に、腸管内の Candida albicans 数が有意に増加した。この結果は、免疫機能の過度な増強に対するフィードバックが働いたためと考えられるので、抗PD-1抗体を使用する際には免疫システムが体内で常に再構築を起こす可能性を考える必要がある。
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